浮気は周りの人を傷つける行為だと多くの人は理解をしていると思います。また、家庭を崩壊させたり、周りからの信用を失うこともあるでしょう。
それなのに、どうして人は浮気をしてしまうのでしょうか?
浮気をする理由は色々あると思いますが、人間は生物学的に浮気をする生き物であると言える多くの理由をご紹介したいと思います。
全ての生物最大の目的は自分の遺伝子を残すこと
人の感情や欲求は、その多くが本能から来ています。
食欲や睡眠欲が本能に基づく欲求であるのと同じように、生物最大の目的である自分の遺伝子を残す行為に直結する性欲は、本能による欲求を大きく受けていることに間違いありません。
そう考えると、浮気をしてしまう理由の一つは人間の本能が影響している可能性も否定できないのではないでしょうか。
そもそも、浮気をしてはいけないと言う考えは人が作り出したルールに過ぎず、このルールは必ずしも人の本能と一致している訳ではありません。
人は本能的に浮気をする生き物なのかを様々な角度から考えてみましょう。
同一の相手としか性行為をしない生き物のほうが少ない
人間も動物の一種であることから、多くの遺伝情報は他の動物と類似していることが分かっています。
実は、人間とネコとのDNAは90%が類似しており、人間とネズミとでは85%が類似していると言われています。つまり、他の哺乳類と人間の遺伝子は多くの部分が一致しているため、人間と他の動物はDANレベルの行動も多くの部分で一致していると考えること出来るでしょう。
人間と同じ哺乳類のなかで一夫一妻の形をとる動物は意外にも少なく、哺乳類全体の3~5%しか居ないと言われています。つまり、残りの大部分の哺乳類は一夫一妻の形を取っておらず、複数の相手と交尾をしていることになります。
このことから、人間の世界では常識である一夫一妻制は、動物界全体を見渡すと特殊であると言えます。
人間に最も近いサルの仲間を見てみても、チンパンジーは乱婚的、ゴリラは一夫多妻、テナガザルは一夫一妻と言われており、遺伝子的に人間に近い動物であっても一夫一妻ではない種が多くなります。また、一般的に一夫一妻と言われるテナガザルでも、浮気によって破局する夫婦もいることから、同一の相手としか生涯交尾をしない動物は極めて珍しいということが出来ます。
オシドリ夫婦と呼ばれるように、鳥類の仲間は一夫一妻の種類が多くいます。このような鳥は、夫婦で協力して巣作りや子育てを行い、生涯相手を変えないと考えられていました。
しかし、最近の研究により、相手の目を盗んで他のオスと交尾を済ませてくるメスが確認されており、本当に夫婦以外と交尾をしない鳥類は今まで考えられていたよりも非常に少ないと考えられるようになりました。
動物はいかに自分の遺伝子を後世に残していくかが最大の課題であり、その方法をDNAレベルで刷り込まれていることになります。これはすべての動物で共通しており人間であっても例外ではありません。自分の遺伝子をより多く効率的に残す行動を取ることは、生物学上は至って自然なことなのです。
「種の保存」や「種の繁栄」という言葉をよく耳にしますが、それは大きな間違いで、「種」ではなく、どう「自分の遺伝子」を保存し繁栄させていくかが第一に優先されることになります。
その証拠に、自分以外のオスと戦い複数のメスを手にする動物は少なくありません。また、自分の子供以外を殺してしまう動物もおり、これらの行動は「種の保存」を前提にすると矛盾し、「自分の遺伝子を残すため」と考えると説明がつきます。
人間を含めた全ての動物にとって性行為は繁殖行動である以上、DNAレベルで自分の遺伝子を残すことが最大の目的であり、より優れた遺伝子を持つ相手との子供を残したいと本能的に判断して当然です。
そのため、より優れた遺伝子を持った相手が現れた場合には、男女ともに本能的に性行為をしたいと感じ、結果として浮気をしてしまう可能性が高いと考えられます。
人間も動物である以上、本能的には浮気をする生き物ということが出来るのかもしれません。
人類が一夫一妻制になったのは実は最近?
日本を始め世界の多くの国で、男女のペアが婚姻関係を結ぶ一夫一妻制度が法律で定められていますが、世界では異なるルールが採用されている国が現在でもあります。
ブルキナファソ、セネガル、ナイジェリア、マリなど、アフリカ大陸では、一夫多妻制が認められている国も決して珍しくありません。また、イスラム教のコーランには、一人の夫は4人まで妻を持つことが出来ると書かれており、これらの国では現在も一夫多妻制が認められている国もあります。
少数ですが現在も一夫多妻制が認められている国は存在してます。
日本も現在は一夫一妻制になりますが、この歴史は意外に浅く100年程しか経過していません。それ以前は異なる結婚制度が取られており、事実上一夫多妻制が認められていました。
歴史を見てみると、縄文時代には一夫多妻や多夫一妻で、弥生時代になり一夫多妻になったと言われています。その後は一夫多妻制の時代が続き現在のように一夫一妻制ができたのは、明治31年(西暦1898年)の民法改正であり、それ以前は妾(めかけ)制度が認められていました。
日本が一夫一妻制度に移行した理由は、女性の人権を尊重する考えやキリスト教の教えである貞操感が海外から伝わり、大きな影響を受けたと言われています。
私たちにとっては当たり前である一夫一妻制度ですが、その歴史は浅く、近代社会になってから作られたルールになります。一夫一妻制は、男女の人権の平等や宗教などの理由で論理的に作られたルールであり、現在の社会では非常に合理的な制度ですので、今後も世界での標準になることに違いないでしょう。
現在社会は非常に複雑になっており、子供を育てるためにはお金や時間が必要であることから、一人で子育てをするには時間的にも金銭的にも大変です。また、老後の生活などを考えても、一人よりも夫婦2人のほうが適している社会構造であると言えます。
ただし、一夫一妻制は人間が歴史的に見れば最近作ったルールに過ぎず、本能に基づいたルールではありません。より本能に近い行動をとっていた原始時代のほうが、人の本能に近い行動であったと考えることも出来るのではないでしょうか。
本能=遺伝子を残す為には一夫一妻制は適さない?
そもそも、性別が存在する生物学的な理由は「遺伝子を混ぜ合わせ多様性を高めること」と考えられています。
性別が無い生物は無性生殖を行いますが、これは同じ遺伝子を持ったクローンの複製であり、多様性が生まれないこととなります。そのため、環境の変化が起こった時やウイルスなど外的な影響に耐えられずに全滅しまう確率が高いと言えます。
そんな中で、生物が編み出した戦方法が、個体同士でお互いに持っている遺伝子を交換して新しい遺伝子セットを生み出すという「有性生殖」になります。
この方法は、男女が性行為を行い、お互いの遺伝子を交換し新しい子供を作る人間の繁殖行動となります。
「有性生殖」を行うのであれば、生涯特定の相手とのみの子孫を残すよりも、より多くの相手との子孫を残した方が、遺伝子の多様性を考えたときには合理的であると言えます。
実際に、一夫一妻制の動物のほうが少ない現実を見てみても、一夫一妻制は生物学的には適していないと考えることが出来るのではないでしょうか?
このことから、人は複数の異性との子孫を本能的に残そうとし浮気をしているのかもしれません。
それでも浮気を肯定することはできない
色々な意見や考えがあるとは思いますが、私個人的には人間は本能的には乱婚的な生き物であると考えています。ただし、だからと言って浮気を肯定するつもりはありません。
人間の世界では、多くの人が暮らしやすい世界を作るために様々なルールが作られており、全ての人はそのルールを守る義務があるのではないでしょうか?
もしこのルールが無ければ、人間の世界は争いごとが絶えず今よりも住みにくい世界になっていることは間違いありません。その為に法律や道徳に基づくルールが作られているのです。
他の動物と異なり、人間は子供を育てるのに多くの時間とお金が必要になります。原始時代の人間であれば、10歳前後で大人と同じように働いていたと考えられていますが、現在の人間では20歳前後までは親に扶養されることが一般的です。
つまり、子ども産んでから20年近くの期間を掛けて子どもを育てる必要があり、このように長期間にわたり子どもを育てる動物は人間以外に存在しません。
この子育てを一人で行うことは非常に困難で、夫婦の協力が必要となることから、一夫一妻制は人間の社会では理にかなった選択であると考えられます。
浮気は法律に違反していないと言う人もいるかもしれませんが、民法に反するれっきとした不法行為に該当します。また、配偶者や浮気相手に対しても苦痛を与えることから、道徳的にも許される行為ではありません。
本能的には人間が乱婚的な生き物であったとしても、人間には理性で本能をコントロールできる唯一の動物なのではないでしょうか?
浮気を疑ったら探偵に調査を依頼
もし配偶者の浮気を疑ったら、浮気の事実を確認することが唯一の解決策になります。
浮気は、時間とともに解決することは少なく、多くの場合で時間とともに問題が深刻になってしまいます。浮気関係が長く続けは、お互いの感情も強くなると考えられますし、浮気相手との間に子どもができることも珍しくありません。
また、浮気を疑うことで不信感を抱き、結果として夫婦関係が悪化してしまうことも少なくありません。
そのため、出来るだけ早く浮気の事実を確認し解決することが大切になります。
ただし、浮気は通常隠れてするものですので、浮気をしているのかを確認することが出来ないことも少なくありません。また、浮気が原因で離婚をしたり浮気相手に慰謝料を請求する場合には、浮気の事実が証明できる証拠が必要になってきます。
このような場合には、探偵に浮気調査を依頼することで解決できる場合が有ります。探偵の行っている浮気調査は、成功率が90%以上と言われているだけでなく、浮気の事実を証明できる確実な証拠を手にすることが出来ます。
また、浮気問題を多く扱っている探偵では、浮気の辞めさせ方、離婚するときに注意すること、慰謝料の請求方法などをアドバイスしてもらえるメリットもあります。
探偵と聞くと、ちょっと怪しいと感じたり料金が高額になると考えている方も少なくありませんが、決してそのような業者ばかりではありません。
信頼できる探偵を見つけ相談してみると良いでしょう。
浮気はある程度防ぐことが出来る
本能的に人が浮気をしているとしても、浮気を防ぐことは出来るのではないでしょうか。
浮気をした人に理由を聞くと、夫婦関係の悪化がきっかけになったと答えている人が一定数います。そのため、夫婦関係を良好に保つことは、浮気を防ぐ最も効果的な方法の一つになると考えられます。
夫婦生活が長くなれば、お互いに気を使わなくなってしまうものですが、親しい関係であるからこそお互いに敬意を払いあうことが大切なのではないでしょうか?
また、お互いに良い関係を築くことが出来れば、より良い人生が送れるのではないでしょか?